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DPCのご案内

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DPC対象病院のお知らせ

公益社団法人有隣厚生会富士病院は、厚生労働省が推進する
「包括評価方式(DPC)」という医療費制度を令和6年6月1日から導入しました。
但:経過措置として、令和6年5月31日以前より引き続き入院していた場合、
2ヶ月間は従来通りの出来高計算となります。

DPCとは

これまでの計算方法は、診療行為ごとに治療費を合計して入院医療費を計算する「出来高方式」でした。
新しい計算方法は、患者様の病気や症状をもとに処置等の治療内容に応じた1日あたりの定額の医療費を基本に入院医療費を計算する「包括評価方式」です。

包括評価方式:
Diagnosis Procedure Combinationの略で、
医療の標準化を進めて高品位の医療を提供することが目的とされています。
従来の診療行為ごとに計算する「出来高方式」ではなく、
患者様の病名や症状をもとに手術や処置の内容に応じて厚生労働省が定めた分類(診断群分類)ごとの
1日あたりの金額からなる包括評価部分(投薬、注射、処置、入院料等)と
出来高評価部分(手術、麻酔、リハビリ、指導料等)を組み合わせて計算する新しい計算方法です。


入院医療費=包括評価×在院日数×医療機関別係数(※1)+出来高評価


(※1)「医療機関別係数」:病院の機能に応じて病院ごとに定められている一定の係数です。
これにより同じ病名・治療でも病院によって医療費の総額が異なります。


DPC入院医療費Q&A

Q.すべての患者がこの制度の適用になるのですか。

A.基本的に一般病棟に入院される全ての患者様がDPC対象となります。
ただし、以下の患者様は対象になりません。
○交通事故や労働災害等の自由診療で入院される方
○公害医療で入院される方
○入院後24時間以内に亡くなられた方
○高度先進医療の対象となっている方
○分類に該当しない病名や診療内容で入院される方
○「包括評価方式(DPC)」による入院期間を超えて入院されている方・病名が診断群分類のいずれにも該当しない場合
○令和6年5月31日以前から引き続き入院されている方。

Q.DPCの対象となる病気でも出来高方式で計算してもらえますか。

A.厚生労働省の定めにより、DPCの対象となる病気は出来高方式での計算ができません。

Q.DPCでは病名によって医療費が変わると聞きましたが、入院途中で病名が変更になった場合はどうなるのですか。

A.入院当初の病名から、入院後の治療や検査等で病名が変わった場合は、
病名が変わった時点で入院日に遡って医療費の計算をやり直します。
入院中に月が変わり、病名が変更になった場合は、
前月分の医療費の差額を次月または退院時に過不足を調整させていただくことがありますので、 予めご了承願います。 入院中に診療科が変わった場合や、複数の病気治療のために入院されていても、
入院期間中に最も集中的に治療を行った病名の診断群分類で計算を行います。

Q.高額医療費の取扱いはどうなるのですか。

A.高額医療費の取扱いはこれまでと変わりません。
限度額適用認定証をお持ちの方は、入院時に病院窓口にご提示ください。

Q.いままでの出来高方式と比べて、入院医療費は高くなるのですか。

A.DPCでは入院している間の病名や行った手術等によって、1日あたりの金額が決まります。
従って出来高方式と比べて高くなる場合もあれば、安くなる場合もあります。
また、入院された日数によっても1日あたりの金額が変わる仕組みになっています。

Q.DPCに変わっても治療は変わりませんか。

A.DPCでは、入院で対象となる病気を主に医療行為を行います。
その為、主治医の判断 (緊急度等) により、
入院中に必ずしも行わなくてもよい医療行為は、 退院後に外来受診していただく場合があります。

Q.この制度(DPC)で計算している病院の医療費はみな同じですか。

A.各病院に一定の係数(医療機関別係数)が定められていますので、
同一の病名、治療でも数パーセント程度ではありますが、異なります。

なお、ご不明な点につきましては受付窓口にてお声をおかけください。


入院中の外来受診(他科)に係るお願い

前述にありますように、DPCは包括金額が設定され、
この金額の中に入院基本料・投薬・検査等が含まれて計算されるものです。
この包括金額は、患者さんの入院中の治療における1つの主な疾病に対して設定されているものです。
従いまして、入院中はその主な疾病の治療に専念させていただきます。
入院中の外来受診(他科)につきましては、
緊急性がある場合等を除き、退院翌日以降に受診していただきたくご理解のほどお願い申し上げます。

服薬中のお薬に係るお願い

当院または他の病院でのお薬を服薬中の方は、
お手数ですが薬剤指導管理上必要となりますので入院の際には現在服薬中のお薬を全てご持参下さい。
なお、お薬が足りないと思われる場合はかかりつけ医と相談の上、入院までに処方していただくようお願いいたします。

公益社団法人有隣厚生会富士病院院長 園田 紀夫