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尋常性白斑

尋常性白斑

尋常性白斑とは

尋常性白斑は、皮膚のメラニン色素を作るメラノサイトという細胞が減少して皮膚の色が白く抜ける病気です。
ほかの人に感染したりする心配はありません。
子どもが日に焼けた後にまだらに皮膚の色が抜けることがありますが、これは「はたけ」と呼ばれ、 尋常性白斑ではなく、保湿剤やステロイド外用などで治療します。
尋常性白斑患者では、甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病)、乾癬、関節リウマチ、 1型糖尿病などの自己免疫機序の関与する疾患を併発することがあるため、 初診時には抗核抗体、甲状腺の検査、血糖値等の検査を行います。

尋常性白斑の分類

神経支配領域と関係なく生じる非分節型と、皮膚分節に沿って白斑が生じる分節型と、限局性に1か所のみに白斑が生じる未分類型に分類されます。

尋常性白斑の治療

ステロイドの塗り薬と、ビタミンD3の塗り薬の外用に加えて、 エキシマライト治療(エキシマ光線療法)ナローバンドUVB療法を、1週間に1回から2回程度の間隔で行います。

エキシマライト治療(エキシマ光線療法)

当院では、ターゲットのエキシマライト光線療法機器である、セラビーム UV308 miniを導入しています。
紅斑の生じやすい短波長をカットする光学フィルターを搭載し、紫外線のUVBのうち、 より治療効果が高い波長領域の308nmの紫外線のエキシマライトを照射します。

掌蹠膿疱症、円形脱毛症、尋常性白斑、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎などに保険適用があります。
尋常性白斑、尋常性乾癬の限局性難治性皮疹、掌蹠膿疱症に対する高い有効性が報告されています。

円形脱毛症に関しても、すべての病型に対してエキシマライト治療を行うことができます。
アトピー性皮膚炎に伴う痒疹にも効果があります。

ナローバンドUVB療法

当院では、全身の半面を照射する半身型のナローバンドUVB 照射機器のJTRACを導入しています。
ナローバンドUVB療法では、広範囲の照射をしやすいのですが、半身型のJTRACでは部分照射も可能です。また、当院ではさらに限局した範囲の照射には、ターゲットのエキシマライト光線療法機器であるセラビーム UV308 miniを用いています。

ナローバンドUVB療法では、308-311nmの紫外線を選択的に照射し、免疫反応や細胞増殖を抑えることでアトピー性皮膚炎や白斑、乾癬、掌蹠膿疱症、円形脱毛症などの皮膚疾患を治療します。

保険適用で、乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉症、 悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹、尋常性白斑、 アトピー性皮膚炎、円形脱毛症の治療に使用することが可能です。

照射に伴う痛み、熱感などはなく、1週間に1回程度間隔で照射を行い、 適度な赤みが出るまで少しずつ照射量を増量していきます。

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