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外陰部にできるいぼ(尖圭コンジローマ)

外陰部にできるいぼ(尖圭コンジローマ)

尖圭コンジローマ、ボーエン様丘疹症とは

ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)は接触でうつりますが、正常皮膚・粘膜には感染しないため、尖圭コンジローマ やボーエン様丘疹症(bowenoid papulosis)などの外陰部にできるいぼは、性行為時に生じる小さな傷を通じて性的パートナーに感染すると考えられています。

尖圭コンジローマ、ボーエン様丘疹症の検査

皮膚生検

尖圭コンジローマやボーエン様丘疹症の診断には皮膚生検と言って、局所麻酔をして皮膚の組織を少し採取し(3-4mm程度)病理組織検査を行います。

尖圭コンジローマ

ヒト乳頭腫ウイルス6や11の感染により生じます。
性行為により伝播する性感染症で、外陰部に乳頭腫状、カリフラワー状の小結節ができる良性のいぼです。

治療

治療は液体窒素による凍結、外科的切除、べセルナクリームの外用を行います。

べセルナクリーム

尖圭コンジローマに週3回(月曜日、水曜日、金曜日)の寝る前にぬり、次の日に起床後に石鹸で洗い流します。4週間繰り返し続けます。

ボーエン様丘疹症(bowenoid papulosis)

黒色調で表面が平らな丘疹が散在あるいは集まっている外陰部のいぼで、病理組織学的に皮膚癌の一種であるボーエン病と同様の異型が認められるものをボーエン様丘疹症と呼びます。
HPV16型が検出されることが多く、子宮頸部、膣、外陰部、または陰茎のボーエン病や浸潤癌に移行する危険を高めます。

予防

ヒトパピローマウイルスに対する現在のすべてのワクチンは、高リスクのHPVタイプ16および18の予防に効果があります。
性的に活発になる前の若い10代の若者に免疫を与えることで、ボーエノイド丘疹症に関連するほとんどのHPV型の感染を防ぐことができます。

治療

ボーエン様丘疹症は、悪性の病状にもかかわらず、しばしば自然消退がみられます。
凍結療法が効果はありますが、再発することが多いです。
浸潤癌に移行する危険もあるため、定期的な経過観察を行う必要があります。
女性患者と男性患者の場合は、そのパートナーの子宮頸癌の検査も含める必要があります。

その他の病気や症状