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わき汗(腋下多汗症)の治療

わき汗(腋下多汗症)の治療

わき汗(腋下多汗症)の治療について

  1. 「20%塩化アルミニウム液」の外用をまず行います。
    寝る前に、発汗の気になる場所に外用します。効き目がでるまで毎日続けます。
    わき汗(腋下多汗症)の場合、ほとんどがこれで軽快します。
  2. ラピフォートワイプ(抗コリン薬)
    保険処方ができるわき汗治療のワイプ製剤です。
  3. エクロックゲル5%(抗コリン薬)
    2020年9月に承認された保険処方ができるわき汗治療の外用薬です。
  4. 重症の場合は密封療法(ODT療法)を行います。
    密封療法(ODT療法)
    寝る前に、以下の順序でお手入れします。
    1. 刺激皮膚炎を避けるため、汗が出る場所以外にあらかじめワセリンなど塗っておきます。
    2. 「20%塩化アルミニウム液」を汗の出る部分に塗ります。
    3. さらに上からラップ(サランラップなど)をあてて次の日の朝までそのままにします。
    4. 朝、外用液を洗い流します。
    効果がでるまで連日行います。効果がでた後は適度な間隔で治療を行います。
  5. さらに重症の場合、ボトックス注射を行います。
    ボツリヌス菌がつくる天然のタンパク質を有効成分とするお薬を、両ワキにそれぞれ10~15か所、注射します。
    効果の持続期間には個人差があり、国内外のデータでは通常4~9ヵ月とされています。
    重症のわき汗(腋下多汗症)に対して2012年11月から保険診療の適用が認められています。

富士病院(御殿場市)の皮膚科では、「20%塩化アルミニウム液」、「30%塩化アルミニウム軟膏」の処方が可能です。
重症のわき汗(腋下多汗症)に対する保険診療によるボトックス注射も可能です。

ラピフォートワイプ(わき汗の治療薬)

保険処方ができるわき汗治療のワイプ製剤です。
汗腺に作用し交感神経から伝達される汗を出す信号をブロックして、過剰な発汗を抑えます。

使い方

1日1回、ワイプ1枚(1包)を用いて薬液を両脇に塗布します。
1回使い切りののため、簡便かつ衛生的に使用することが可能です。

使用時の注意

  • 薬液飛散に注意し目から離して開封する。
  • 脇以外の部位には使用しない。
  • 傷口や湿疹があるときは使用しない。
  • お薬がついた手で目を触らない。
  • 使用後は、必ず手を洗いましょう。

ラピフォートワイプは継続使用が大切です。毎日の使用によって徐々に効果が感じられます。

エクロックゲル(わき汗の治療薬)

2020年9月に承認された保険処方ができるわき汗治療の外用薬です。

作用

交感神経から伝えられる汗を出す指令(アセチルコリン)がエクリン汗腺を刺激することをブロックし、発汗を抑えます。

使い方

1日1回、両わき全体に塗布します。
使用量は、右わきにポンプ1押し分、左わきにポンプ1押し分です。
手に薬液がついた場合には、絶対に顔や目をさわらず、すぐに水で洗い流してください。
塩化アルミニウム液での効果が不十分な場合にはエクロックゲルの処方も検討いたしますのでご相談ください。

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