単純ヘルペスウイルス1型または2型による感染症です。
口の周りにできる口唇ヘルペスと陰部にできる性器ヘルペスがあり、軽い痛みを伴う小さな水ぶくれが口唇や陰部にできます。
単純ヘルペスウイルスは、一度感染すると神経節に潜伏し、体の疲れた時などにウイルスが再活性化することにより再発します。
帯状疱疹も「ヘルペス」と呼ぶことがありますが、帯状疱疹を引き起こすのは水痘・帯状疱疹ウイルスという別のウイルスです。
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある人に、単純ヘルペスが感染すると全身に広がることがあり、カポジ水痘様発疹症と呼ばれます。
抗ヘルペスウイルス薬のファムビルを、1回250㎎1錠を1日3回、5日間内服します。
事前に抗ウイルス薬を処方しておき、ピリピリ感などの前駆症状が出たら患者判断でファムビル250㎎4錠を内服します。
その12時間後にもう1回内服をします。
抗ウイルス薬のビダラビンクリームを外用します。