富士病院リハビリテーション室では「地域医療を支えるリハビリテーション」を理念に活動しています。2024年度は、理学療法士13人、作業療法士2人、言語聴覚士3人、助手1人の計19名で臨床に従事しています。職員は20~30歳代が中心で活気ある職場です。院内外の勉強会に参加し様々な疾患に対応できるよう、日々研鑽に励んでいます。
診療内容・特色
当院では2市(御殿場市、裾野市)、2町(小山町、箱根町)を中心とした地域医療に従事し、急性期、外来、在宅に特化したリハビリテーションを提供しています。
リハビリテーション室の取り組み、活動
当院では多種多様な疾患を有する患者様に対し、エビデンス(科学的根拠)に基づいたリハビリテーションを提供しています。
系列病院である東部病院(地域包括ケア病棟)、小山病院(医療介護院病棟)及び訪問看護ステーションごてんばへ療法士が出向し、急性期から在宅まで途切れることのないシームレスな治療を目標に、地域医療に貢献しています。
身体運動機能の改善のために、関節可動域練習、筋力練習、呼吸機能練習、基本動作練習、歩行練習、物理療法等、患者様各個人に応じたプログラムを提供しています。
適応する患者様は整形外科・脳神経外科・脳神経内科の患者様はもちろん、循環器外科・内科の患者様に対してCPX(心肺運動負荷試験)を実施することや、内科、外科、皮膚科、泌尿器科の患者様まで幅広く介入しています。
必要に応じ、医師・看護師・技師装具士等様々な職種と連携して歩行補助具の選定などを行い自宅退院・社会復帰を目指します。
松葉杖指導や消炎鎮痛等も行いますので様々なことに挑戦が可能です。
作業療法は、疾患によって上肢や手指に障害が生じ日常生活動作に制限がある方に対して作業活動を通して手指や上肢機能の改善や、日常生活動作の改善を目指して行うリハビリです。在宅復帰を目的にIADL(買い物や家事動作など)に対しても介入しています。
当院では整形外科において、弾発指や橈骨遠位端骨折などの外科治療後や、スポーツ外傷まで幅広く対応しており、必要に応じてスプリントの作成も行っております。
認知症を含む高次脳機能障害を有する患者様への評価および訓練、脳血管疾患後の身体麻痺の改善、がんのリハビリテーションにも積極的に介入しています。
言語、発話、高次脳機能障害の主要因となる脳血管障害、神経変性疾患の他に、がん患者および小児の言語発達、情緒面への支援を行っています。近年は誤嚥性肺炎、COVID-19肺炎を中心とした呼吸器疾患、腎臓疾患、心大血管疾患などの内部障害に対するニーズが高まっています。当院ではこれらのニーズに応えるよう、摂食嚥下訓練ならびに口腔ケアのリハビリテーションに注力しています。これまで言語聴覚、摂食機能領域における内部障害者へのリハビリテーションの報告は十分とは言えず、エビデンスも不足しています。職員一人一人が本領域の発展に寄与できるよう自己研鑽を積んで参ります。
心大血管疾患リハビリテーション料 Ⅰ
運動器リハビリテーション料 Ⅰ
呼吸器疾患リハビリテーション料 Ⅰ
脳血管疾患リハビリテーション料 Ⅱ
廃用症候群リハビリテーション料 Ⅱ
がん患者リハビリテーション料
摂食機能療法
消炎鎮痛処置 等
資格 | 保有人数 |
---|---|
日本理学療法士協会循環認定理学療法士 | 1 |
日本言語聴覚士協会認定言語聴覚士 摂食嚥下領域 | 1 |
実習指導者講習会履修者 | 9 |
3学会合同呼吸療法認定士 | 4 |
糖尿病療養指導士 | 2 |
がんのリハビリテーション研修履修者 | 12 |
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 | 1 |
介護予防推進リーダー | 3 |
地域ケア会議推進リーダー | 2 |
地域リハビリテーション推進員 | 2 |
フレイル対策推進マネジャー | 1 |
住環境福祉コーディネーター2級 | 2 |
高齢者対応住宅相談員 | 1 |
KTテープマスターコース履修 | 1 |
認知症ライフパートナー2級 | 1 |
訪問リハビリテーション管理者養成研修修了者 | 1 |
日本口腔ケア学会認定士 | 1 |
日本口腔ケア学会 口腔ケアマイスター | 1 |