検体検査室では、『正しく』『早く』『いつでも』を業務目標とし、 患者さまから採取した血液や尿などについて、 各種分析装置を使って複数の検査項目を検査したり、顕微鏡で細胞を観察します。
院内検査は ・生化学検査 ・血液学的検査 ・免疫血清学的検査 ・輸血検査 ・細菌検査 ・一般検査 を行っています。
診療支援として主要な検査項目の多くは即時検査に組み込まれており、 採血後30分以内に診療サイドにデータを報告します。 検査成績は、臨床検査データ処理システムで管理しています。
また、時間外(夜間、休日等)については、24時間体制で技師が待機しています。 緊急検査等にも対応し、充実した内容を目指しています。 正確な検査結果を提供するため、標準物質使用による精度管理や、毎日の点検による分析機器管理を実施し、 外部の精度管理調査へも積極的に参加しています。
スタッフは最新の知識・技術を日々習得し、他部門との連携を通して幅広い業務に携わっています。
当検査室の臨床検査技師の取得済み認定資格等は以下の通りです。
生理検査室では、心電図・脳波・動脈硬化検査・呼吸機能・超音波検査などの生体機能検査を実施しています。
基本的には、無侵襲な(苦痛を伴わない・身体に傷を付けない)検査です。循環器・呼吸器・消化器などの機能や形態を検査します。
毎日の点検による機器管理を実施し、外部の精度管理調査へも積極的に参加しています。
スタッフは最新の知識・技術を日々習得し、他部門との連携を通して幅広い業務に携わっています。
心電図 | 心臓の機能や不整脈について検査します。両手足と胸に電極を付けます。電極がしびれたり痛みを伴う事はありません。 検査時間は3~5分程度です。 |
運動負荷心電図 | 運動をして心臓に負荷をかけて(心拍数を上昇させて)、心電図の変化を調べます。 つねに心電図と血圧を監視しながら負荷をかけていきます。循環器内科の医師と一緒に検査を行います。 当院では次の2種類の負荷検査を行っています。 トレッドミル検査 回転するベルトの上を早歩き、または走ってもらいます。 最初はゆっくりからだんだん速度を上げて回転します。 検査時間は30分程度です。 エルゴメーター検査 専用の自転車を一定の速さでこいでもらいます。ペダルは最初軽いですが、だんだんと重たくなっていきます。 検査時間は30分程度です。 |
ホルター心電図 2weekホルター心電図 | 24時間分の心電図を記録します。さらに、長時間記録可能な2週間装着するホルター心電図もあります。 主に不整脈の解析に用いられ、不整脈の種類と出現頻度が詳しく分かります。検査中、入浴が可能です。 装置の装着時間は5~10分程度です。 解析には多少時間が必要なので、結果の説明は後日となります。 |
動脈硬化検査(ABI) | 両手両足の血圧と脈波を測定することにより、動脈硬化の程度や動脈の詰まり具合を調べます。 検査時間は5~10分程度です。 |
脳波検査 | 脳の活動による非常に弱い電気信号を記録します。 主にてんかんの診断や治療効果の判定に用いられます。頭部に沢山の電極を付け、横になって静かにしてもらいます。眠ってしまっても構いません。 検査時間は40~60分程度です。 小さなお子さんの検査では、睡眠導入薬を使用する場合があります。 |
呼吸機能検査 | 呼吸器系の異常がないかを調べます。 肺活量や息を吹き出す強さ(速さ)を測定します。 検査時間は10分程度です。 |
神経伝達速度 | 末梢神経を皮膚上から電気刺激し、その伝達速度を測ります。 運動神経と感覚神経の障害の有無を調べます。 検査時間は30分程度です。 |
睡眠時無呼吸検査 | 睡眠中の呼吸の乱れや休止、睡眠の構築(眠りの深さなど)を調べます。 鼻と指にセンサーを付け、主に睡眠中の呼吸の状態を調べます。 装置を当院よりお貸ししますので、ご自宅で装着してもらいます。(難しくはありません) |
超音波検査 | 超音波(人の耳には聞こえない高い音)を使って体内の臓器の形態や機能について検査します。 検査を行う部位にゼリーを塗って装置をあてて検査します。無侵襲で繰り返し検査を行うことができます。 被爆の心配もありません。 脱衣して頂く場合がありますので、できるだけ着脱のしやすい服装でご来院ください。 心臓 心臓について検査します。心臓内の弁の形や動き、心臓のポンプとしての機能などについて調べます。 検査時間は20~30分程度です。 腹部 腹部の臓器(肝臓・膵臓・胆嚢など)の形の異常やできもの(結石・良性腫瘍・悪性腫瘍など)の有無を検査します。 検査時間は10~20分程度です。 超音波用の造影剤を使って検査する場合は、点滴等の処置があるため、さらに20分ほどお時間がかかります。 甲状腺 首の前側にある甲状腺という臓器について検査します。形の異常や腫瘍の有無について検査します。 検査時間は10~15分程度です。 乳腺 乳房にできるしこりの有無や性状、乳腺の状態などを検査します。上半身は脱衣してもらいます。 検査時間は5~15分程度です。 女性の検査技師が担当いたします。 血管 頸動脈や両手足の動脈、静脈などを検査します。動脈硬化の判定や血管の詰まり具合などを検査します。 検査時間は20~40分程度です。 その他 皮膚の腫瘤や、関節(整形領域、リウマチなど)も検査しています。 |
24時間血圧計 (ABPM) | 血圧は常に一定ではなく変動しており、その変動パターンを調べます。 専用の血圧計を24時間装着し、30分または1時間毎に血圧を測定します。日中の血圧の変動や夜間(睡眠中)の高血圧または低血圧などを調べます。 装置の装着時間は5~10分程度です。 |
皮膚組織灌流圧検査 (SPP) | 動脈硬化による血管内の狭窄や閉塞の評価、難治性潰瘍の治癒予測をするための検査です。 足に血圧計のカフ(布)を巻いて圧をかけ、レーザー光を使用して毛細血管の血流を測定します。 検査時間は20~30分程度です。 |
重心動揺検査 | 開眼と閉眼で1分ずつ立って頂いて、体の揺れを調べ目眩(めまい)の種類を調べる検査です。 検査時間は5分程度です。 |
当検査室の臨床検査技師の取得済み認定資格等は以下の通りです。