富士病院の救急外来での診療は、院内の各診療科の医師が交代で担当しています。平日の日中は総合診療担当医師1名と循環器内科医師1名が当番となり、それぞれ総合診療系救急搬送、循環器内科系救急搬送に対応しています。
夜間、休日も日中と同じく、総合診療担当医師1名と循環器内科医師1名が当番となり、それぞれ総合診療系救急搬送、循環器内科系救急搬送に対応しています。各診療科のオンコール体制は準備中であり、必要があれば院内の入院患者を担当する医師も応援に駆けつけてもらえるようにするなど、バックアップ体制を整えています。
また、コロナ禍以降、救急搬送の受け入れ件数は増加しているにもかかわらず応需率が上がらない理由の一つに、救急外来の設備の問題があります。富士病院の救急外来には、救急搬送されてくる患者を受け入れるための、いわゆる初療室が一つしかありません。従って、救急搬送依頼が重なった場合は、どうしても断らざるを得ない状況になります。また、観察ベッドのスペースも充分ではなく、待機していただく場所がないといった理由で搬送をお断りすることもあります。
このような状況を改善すべく、救急外来を改修する計画が持ち上がっています。近い将来、初療室が2つ以上、オーバーナイトで患者さんの状態を診ることができる病床を備えた救急外来ができれば、今以上に受け入れ件数を増やして応需率を上げることが可能になると思われます。また、消防局、救急隊と連携して、富士病院内に救急隊のワークステーションを置く構想もあります。救急隊の方々との連携をより密に行うことで、適切な救急搬送、受け入れにつなげていけるようにしたいと思っています。
救急専門医の先生あるいは救急を頑張ってみようと思っておられる先生、症例数は豊富です。スタッフはやる気に満ちています。是非、お声がけいただければと思います。救急外来に関心のある看護師や救命救急士の資格をお持ちの方も随時、募集しております。是非、この地域の救急総合診療を強化する担い手になって欲しいと願います。
スタッフ一同、地域の救急医療に少しでも貢献していけるように頑張っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。